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[NEWS] LONG VA QUAN@下北沢 LAST DAY PARTY
2019年9月末、下北沢にあったイベントパーク”下北ケージ”に併設されていた、アジアン料理店”LONG VA QUAN”が3年間の幕を閉じました。元々、期限付きであったとはいえ、最終日のLAST DAY PARTYにいらっしゃった人々の名残惜しい顔や、別れを惜しむ様子を見ていると、多くの人に愛された場所であったことは、一目瞭然でした。
今となっては下北沢のシンボルと言っても過言ではない場所を、京王電鉄様を初めとして、SPEAC様(東京R不動産)や東京ピストル様と一緒に運営できて、我々一同感謝の気持ちでいっぱいです。
LONG VA QUANで店長を勤めていた建部にインタビューを行いました。
Q1:クローズ後、今一番感じていることは何ですか?
建部「立ち上げ業務よりも、閉店作業の方が意外に大変でした。そして何より、飲食店においては、人(スタッフ)の力が一番重要であることを、LONG VA QUANを通して痛感しました。」
Q2:お越しいただいたみなさまにお伝えしたいことはありますか?
建部「ご来店いただいたお客様含め、ロンヴァクアンや下北ケージを利用してくださった関係者のみなさまには、心から感謝しています。振り返ると、利用者のニーズに合わせたものを汲み取ってを提供するというよりかは、こういう料理やイベント、施策はどうですか?という提案することを大切にし、継続してきた気がします。今思うとすこしエゴなのですが、ありがとうよりもおもしろいでしょ?みたいな問いかけを常にしていました。
自分たちが積極的な提案を大切にして運営してきたからこそ、最終営業月はも寂しさを感じました。それと同時に、この場所がなくなってしまったら、みなさまがどのような気持ちになるのかは、聞いてみたかったです。具体的には、一緒に運営をしていた京王電鉄様やイベント関係のみなさま、もちろん下北沢近隣のみなさま、そして、WATスタッフのみなさんに聞いてみたいですね。」
Q3:LONG VA QUANを運営して得たこと、学んだことは何ですか?
建部「LVQの運営はWATにおいても非常に特殊であったと感じています。お酒がメインの業態であること、5社が関わりそれぞれの役割を現場で発揮すること、3年の期間限定営業であることなど…初めは、正直言って、非常に難しいしがらみや、面倒なことが多い案件だと思っていました。私はお店に関しては、収支だけを現場に求めていましたし、自分自身がそのことに固執していました。
オープンしてから半年たったある日、下北沢ケージ全体のクライアントが集まる週1の会議に、代表石渡に代わって出席するようになりました。そこからこの案件に対する取り組み方や考え方が変わりました。SPEAC様や東京ピストル様、京王電鉄様など、ステークホルダーの皆様と毎週会議を重ねる中で、LONG VA QUAN自身も下北沢ケージの中における立場や役割を見直しました。
以降、運営を続ける中で一番身をもって感じたことは、自分たちがいいと思うことを表現し続けると、自然にコミュニティーはできるものであるということ。美味しいものを提供し続け、そこに相性の良いイベントを組み合わせる、ただそれだけ。コミュニティーは人を集めてつくるというより、目的が別々でも集まった人たちで自然と生じるもの。それが大事であると考えています。
しかし、これを実現するためにどのように収支をコントロールしていくかを考え、施策を打ち続けるかということも大事です。繰り返し失敗もしながら、やりたいことや面白いことを次々と提案する。これらを繰り返すことで、気が付けばあっという間に3年が経っていました。
スタッフの相馬や西内は最後まで働いてくれました。これだけ楽しく、最後まで自分自身やり遂げたことは二人をはじめ、良いスタッフに囲まれていたからだと考えています。改めて、大事なのはスタッフの力だと考えています。」
最後まで店長を務めた建部の熱い思いが伝わるインタビューでした。ありがとうございました。下北ケージ・LONG VA QUANはクローズしましたが、ここで過ごした時間は一生物です。
(藤保・インタビュー協力 建部)