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Miles Honda Cafe オープンのお手伝い。
自動車ファンであろうとなかろうと、多くの人の頭に刷り込まれている青山一丁目のホンダ・ショールーム「ウェルカムプラザ」。そのリニューアルに伴ってできる「Miles Honda Cafe」のお手伝いをこっそり9ヶ月の間やらせていただき、本日無事オープンいたしました。
世界的な企業の顔となる場所で、そんな大仕事を我々がやっていいのかという思いはありつつ(謙遜ということではなく、もっと安定感優先のチョイスもあったのでは?と)、やってみると大企業とはいえ人の集まりで、そして善人の集まりだったということは大きな学びになりました。
カフェをつくるにあたり、大事にしなければいけないことが4つありました。
1つ目に、ショールームの役割が進化していること。購入希望の方がただ自動車を見に来るの役割だけではなく、家族と時間を共有する場だったり、ブランドをより深く体験してもらう場だったり、アップデートが必要なタイミングになっています。そんな場ではカフェやコーヒーの役割が大きく、それを意識した場をつくること。
2つ目に、青山一丁目はビジネス街であり住宅街。世界的企業のビルの1Fだし、ブランド体験を押し付けたいけど、それよりも場を街に開いていくことが、青山一丁目の交差点のビルという貴重な街の資産を預かる企業の責務。飲食店やショールームであるという敷居は極力低くし、パブリックさも持ち合わせた場にしなくてはなりません。
3つ目に、世界中からホンダのコアなファンの聖地巡礼の場であること。わざわざやってきた彼らにとっては貴重な体験を過ごす場であり、ハレの日の顔も持つ必要があります。
そして最後に、正直1〜3)は全部やるのは矛盾しているし、そんな精度の粗い仮説を運営に押し付けるのはなかなか酷な話です。また、WATではなくホンダの関連会社さまが運営をされるので、カルチャーの違いを十分に知った上で、運営をデザインする必要があります。
というとなんかとても難しい仕事のように見えますが、ほぼ自分たちができる仕事を後から意味づけているだけなので、ご安心ください。意味は知りつつ、やることはというと、ただコーヒーを美味しく淹れるだけな気がしています。
オープン初日、雪が降って足元が悪い中でも、開店の10時からホンダファンやホンダ社員のご家族の方々に多くご来店いただきました。社員のみなさんがこの場がひらかれることを楽しみにしているなんて、善意のかたまりみたいでとてもいいじゃないですか。
これからの運営こそが本当の仕事になりますが、関係者のみなさま一旦はお疲れさまでした。